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館蔵品・期間限定公開 ミニ展示「ミニチュア道具と百人一首」開催中です

伊勢半本店 紅ミュージアムでは、館蔵品・期間限定公開 ミニ展示「ミニチュア道具と百人一首」を開催中です。
 
清少納言は『枕草子』で、小さく愛らしいものを書き並べ、「小さきものは、皆うつくし」と述べています。
日本人は昔から、小さな世界を愛で、そこに美を見出してきました。そのような日本人の感性や技術が高まり、精巧な小物細工が特に盛んに作られたのは、江戸時代後期から明治時代にかけてでした。“ミニチュア”といってもその幅は広く、子ども用の玩具の土製のものから、素材や仕様にまでこだわった、大人が楽しむ贅沢なものまで、様々なものが作られました。
 

 
本展では、館蔵品から、「婚礼雛道具(一部)」と「百人一首豆かるた」を展示しています。
ミニチュアサイズのお歯黒道具や柄鏡などの化粧道具が展示されていますが、ぜひ、常設展示として陳列されている通常サイズの道具と比べてみてください。そのミニチュア加減が歴然とすると思います。
また、百人一首は、蓋を閉じてしまうと、すっかり紙入れのような風貌なのですが、中には、読み札と取り札計200枚がしっかり入っています。
参考に展示してある現代の百人一首と、ぜひ比べてみてください。大きさはもちろんのこと、札の書き方なども違いますよ。
 
その他にも、立雛(たちびな)が2点展示されています。
江戸時代前期までは立雛が主流で、中期以降、現在よく見られる坐雛(すわりびな)が増えていきました。展示している立雛のうち、特に小さい方のお顔まで、よく覗きこんでみてください。よくぞここまで描いたものだ、と思わず唸ってしまうような、繊細な表現がされています。
ぜひ、ご自身の目でお確かめください!
 
 
館蔵品・期間限定公開 ミニ展示「ミニチュア道具と百人一首」
会期:2016年2月6日(土)~3月6日(日)
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで)
入館料:無料