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「未来の匠」―有田焼 ふたり展― 「作家に学ぶ体験講座」を開催しました

たなかふみえ・川崎精一 「未来の匠」―有田焼 ふたり展―では、作品のご紹介だけでなく、作家さんから直接技法を学ぶ体験講座も開催しました。
 
まずは、10月22日(土)・23日(日)開催、川崎精一さんが講師の「陶板・影彫り体験講座」。
参加者の皆さんには、川崎作品の特徴である「影彫り」を体験していただきました。
 
陶板に絵を描き、輪郭を取るように、鋼製の刀で彫っていきます。
 

 
そして、輪郭が取れたら、次は丸型の鋼で、繊細なカーブを表現していきます。
 

 
やり直しがきかないこの技法。
細い線や、柔らかな丸みを表すために、息をするのも忘れるほど、皆さん、集中して取り組んでいました。
 

 
完成した作品は、川崎さんが釉薬をかけ、焼いてくださいます。
焼成すると、川崎さんの作品と同じように、青白磁色になります。
 
 
続いては、10月29日(土)開催、たなかふみえさんによる「吹墨体験講座」。有田焼の技法のひとつである「吹墨」を、簡単に体験できる講座です。
 
お皿の上に、厚紙で作った型や葉っぱを置き、その上から金網とブラシで絵具を吹きつけ、文様を描きます。
 

 
先生が筆を用意してくれたので、筆による絵付けもしました。
 

 
型の配置や、絵具を吹きつける範囲など、皆さん、悩み、楽しみながら制作されていました。
 

 
完成した作品は、たなかさんが有田で焼成してくださいます。
呉須の青色が、どのように現れるか、とても楽しみです。
 
 
技法を知ると、講師お二人の作品の見え方も違ってくるのではないでしょうか。目指す表現のため、お皿一枚、お碗ひとつの中に、作家それぞれの技法が詰まっています。
お二人の作品をご覧いただける「未来の匠」は12月4日(日)までの開催です。お見逃しなく!