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「江戸の灯りワークショップ」~和紙でオリジナル行灯を作る~を開催しました

前回の記事と報告が前後しますが、6月25日(日)に「江戸の灯りワークショップ」~和紙でオリジナル行灯を作る~を開催しました。
 
紅ミュージアムの定期講座「江戸の化粧再現講座」では、当時の化粧が、現代のように明るくない室内でどのように見えていたかを感じていただくため、最後に照明を暗くし、その中で再現化粧の様子をご覧いただいています。
不思議なことに、蛍光灯の灯りの下と、照度を落とした灯りの下では、印象が違います。
蛍光灯の下では、異様に感じてしまうお歯黒や眉を剃り落とした様子が、仄暗い中ですと、一種妖艶にも見えてきます。
 

 
今回のワークショップは、「江戸の化粧再現講座」での経験をきっかけとして、「では、江戸時代の人はどのような明るさの中で暮らしを営んでいたのだろう?」という疑問点からスタートしました。
講師には、東京・自由が丘にてアトリエ「PAPERMOON」を主宰され、灯りの制作や教室の開講をされている冬野朋子さんをお迎えし、和紙を使ったオリジナル行灯(あんどん)作りをしました。
 

 
行灯作りのはじめは、なんと配線から!
参加者の皆さんは、予想外の理科の実験のような作業に戸惑いながらも、「初めての経験!」と言いながら、楽しんで取り組んでくださいました。
配線が正しいと、電球が点灯します。
ドキドキの点灯確認。皆さんちゃんと点きました。
 

 
続いて、行灯の和紙部分に模様つけや彩色をします。
先生が、こんなにたくさんの色和紙をご持参くだいました。
 

 

 
参加者の皆さんは、自分のデザインのイメージにあわせて色和紙を選び、切り絵やちぎり絵の要領で模様をつけていきます。
 

 
色和紙を使うのは難しそう・・・という方のために、花などの柄を印刷した和紙もご用意くださり、それに彩色される方もいました。
彩色とちぎり絵を組み合わせる方もいらっしゃり、皆さん、それぞれ個性溢れる作品を制作されました。
 

 
模様つけが終了したら、土台に和紙を貼ります。
いよいよ行灯らしくなってきました。
 

 
照明を消し、点灯!
 

 
和紙の表面だけでなく、裏面からも色和紙を貼ることで、はっきり見える模様と、ぼんやりと見える模様、どちらも表現することができます。
全員の行灯が並んだ様子は圧巻!
(未完成の行灯もありましたので、一部点灯していません。)
 

 
先生による講評もしていただきました。
和紙を通した柔らかな灯りは、見ているだけでホッとします。
お家で使っていただける素敵な行灯が出来上がりました。
 

 
さて、今回の講座は「江戸の灯りワークショップ」。
持ち帰り用には、安全を考慮して電球をつけましたが、講座の最後に、特別に和蝋燭や灯芯の紹介もしていただきました。
 

 
灯芯に灯りを点し、照明を落とすと、このような感じです。
(鳥の形の、可愛い灯芯押さえもお持ちくださいました。)
この明るさ/暗さを目の当たりにし、「この暗さでは何もできないわね。寝るしかないわね」とおっしゃる方も。
この灯りでは、ものを書いたり読んだりするなんて無理そう、と思うのですが、先生ご持参の古文書を灯りにかざすと、灯りで墨の字が浮き上がるように見え、不思議と文字を読むことができました。
 
参加者の皆さんは、今回の体験を通し、江戸時代の暮らしの一端や、灯りの大切さを感じてくださったと思います。
これからも、江戸時代の文化や風俗を体感できる講座を企画して参りたいと思います。
 
 
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