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第3回「金継ぎ連続講座」~漆で繕うお気に入りの器~

「金継ぎ連続講座」~漆で繕うお気に入りの器~の第3回目が6月8日(土)に開催されました。
今回は「中塗り」の作業をしました。
 
前回、砥の粉で作った「目擦り漆」を接着部分に塗りましたが、二週間経ち、漆が乾きました。
接着部分と器の面が揃うよう、余分な漆をアートカッターで削ります。
この作業は前回も行ったので、皆さん慣れた手つきで作業を開始しました。
 

 
その後、前回同様、耐水ペーパー#500で水研ぎをし、接着部分以外についてしまっていた漆は、メラミンスポンジを使って落としました。
※漆が乾燥している時の作業は手袋を着用していません。
 

 
続いて、いよいよ「中塗り」の作業。
まずは接着部分に筆で生漆を塗り、すぐに拭き取ります。
これは、この後に塗る「呂漆」が過剰に染み込んでいかないようにするための作業です。
(前回塗った「目擦り漆」は「麦漆」などに比べるとキメが細かいですが、それでもまだ目が粗いのだそうです。)
 

 
その後、黒色の「呂漆」を筆でこんもりと塗ります。
割れの線に沿ってきれいに塗るのが難しく、どうしてもガタガタしてしまうと、皆さん苦心されていました。
※画像は先生の説明の様子。
 

 
呂漆を塗り終わった器は、このような感じです。
 
金継ぎ連続講座も3回目を迎え、作業内容も大胆な作業から繊細な作業へと変化してきています。
満足いく仕上がりを目指し、自ずと慎重になり、中には息をつめて作業をしている方もいました。
 

 
先生の説明を聞く顔つきは真剣そのもの。
講座後、自力で金継ぎができるよう、メモをとったり、撮影したり、先生の作業をひとつも見逃すまいという熱心さが伝わってきます。
 
次回6月22日はいよいよ最終回!
「粉蒔き」の作業です。
真鍮粉(希望の方のみ金粉)を蒔き、完成させます。
 
 
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