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2月9日「紅色和菓子でバレンタイン」~御料紅で作る季節の和菓子~を開催しました

伊勢半本店の紅と言えば、玉虫色の小町紅を思い浮かべる方がほとんどかと思います。
実は天然色素の食紅「御料紅」も製造していることをご存知でしょうか? 
紅花の赤色色素は熱に大変弱いため、練り切りなど、主に火を通さない和菓子の色づけに用いられています。
 

 
 
その「御料紅」を用いた大好評の和菓子作り講座。
今年も文京区の和菓子店「御菓子司 一炉庵」の四代目ご店主、池田功さんを講師にお招きし、親子対象・一般対象の二回に分けて開催しました。
 

 
まずはスライドで、和菓子の原料や餡作りについて解説していただきました。
画像や動画もご準備いただき、餡の種類によって選りすぐりの国産原料が使い分けられていることや、気が遠くなるほどの手間暇をかけて餡が作られていることを知りました。
紅づくりもそうですが、天然原料を用いるということは、天候や環境の変化、社会情勢の影響を受けやすいということ。
職人の高齢化もあり、都内では昨年だけで数十軒もの和菓子屋さんが店を畳んだそうです。
 

 
いよいよ本番。
御料紅を白練り切り餡に手早く混ぜ込んでいきます。
赤色色素は手のぬくもりでも色が飛んでしまうので、手早さが命です。
濁りのない鮮やかな発色に、驚きの声が上がりました。
 

 
お手本はシンプルな造形や所作に見えますが、いざ自分たちの番となると、なかなか思うようにはいかないようです。
参加者の皆様からは「手加減の難しさが良くわかりました」「見るのと自分の手を動かすのは大違い」「同じことをしている様で仕上がりが全く違うところにプロの職人さんだなぁと思った」と感想が寄せられました。
 

 
先生に助けを求めながらも、丁寧に自分で仕上げた和菓子の味は格別だったことでしょう。
同時に原料の違いだけではなく、職人技によっても美しい発色や舌触り、香りの広がりに違いが生まれることを、皆様実感されたのではないでしょうか。
 
町で手作りの和菓子屋さんを見つけたら、ぜひこだわりの一品を探してみてください。
 
 
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