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テーマ展示「源氏絵のなかの雛祭り」



 
テーマ展示「源氏絵のなかの雛祭り」
 
「源氏絵」とは、一般的に『源氏物語』を題材とした絵画を指しますが、江戸時代後期以降は戯作者柳亭種彦の人気小説『偐紫田舎源氏』の、歌川国貞[三代豊国1786-1864]による挿絵から発展した錦絵のことも意味するようになります。
今展では、雛祭りを描いた源氏絵(大判3枚続)と関連資料を紹介します。三月三日に雛人形や雛道具を飾って祝う雛祭りの形式は、18世紀頃を境に広がっていきます。源氏絵がもてはやされ、大量に版行された幕末期、江戸では七、八段の雛飾りへと発展し、黒漆塗に金蒔絵の施された雛道具が並ぶようになります。ただ、こうした豪奢な雛祭りを享受できた層は限られていました。当時流行の雛人形で遊んだり、多種の雛道具を飾って楽しんだり、源氏絵のなかの雛祭りの様子は、人物たちの美麗な衣装も含めて庶民女性の憧れだったのです。
  
※常設展示室内の一部で行うミニ展示です。源氏絵は会期途中で展示替えを行います。
 


 
会  期:2023年1月31日(火)~ 4月8日(土)
開館時間:10:00~17:00
休 館 日:日曜日・月曜日
観 覧 料:無料