過去の企画展

  • 2022年
  • ちぃさい、ちっこい、ちっちゃ!
  • 2022/10/18(火) 〜 2022/12/11(日)
  • 日本にはモノや世界観を縮小化することに親しんできた歴史があります。子どもが手にして遊んだミニチュア、大人が手にして愉しんだミニチュア、今展ではそれぞれの特性に着目。小さくも実用的なままごと道具や、小さいことを鑑賞するためのミニチュア台所道具など、対比してご紹介します。
     
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  • 2017年
  • 近代香粧品なぞらえ博覧会―舶来エッセンスを使った和製洋風美のつくりかた―
  • 2017/10/21(土) 〜 2017/12/10(日)
  • 日本が、近代国家への道を歩み始めたときから数えて150年目となる今年、「香粧品※」の近代化をテーマに、その道のりを辿ります。

    開国を機におとずれた西洋の技術や文化との出会いは、日本社会に新たな価値観をもたらしました。化粧品の世界でも同様に、舶来香粧品の今までにない魅力は、衝撃となって受け止められ、新時代の国産品製造の熱い原動力となりました。
    本展では、明治・大正・昭和初期の国産の香粧品を、その生い立ちの源となった外国製品および印刷物・販促物などと共に紹介します。西洋の美を真似て、学んで、創造の糧としていった近代香粧品が辿った発展の道のりを、随所に注がれた舶来エッセンスとともにご覧ください。

    ※ 香粧品とは香料や化粧品類を総称する語。

    協力:アダチヨシオ、花王株式会社・花王ミュージアム、株式会社カネボウ化粧品、株式会社クラブコスメチックス、株式会社資生堂・資生堂企業資料館、新宿区教育委員会、(一財)日本粧業会、文化学園大学図書館、ボトルシヰアター

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  • 2016年
  • 悦楽の磁器―有田の化粧道具
  • 2016/10/15(土) 〜 2016/12/04(日)
  • 日本で初めて磁器生産に成功した有田は、400年もの間、磁器生産地としてその技術を連綿と受け継いでいます。

    その中で「化粧」にかかわる道具類、とくに紅猪口・紅皿、白粉溶碗・白粉重、嗽碗(うがいわん)、油壺は、磁器製が優位に立ち、広く浸透していきます。天皇家や大名家の道具として誂えられる高級で高価格なものから、庶民層にも手の届く大量生産の安価なものまで、化粧道具の質の広がりは磁器生産の多様化の一端といえます。

    日用品でありながら、華やかで悦楽なデザインのものが多く、非日常を演出してくれるアイテムであった化粧道具。「悦楽の磁器」をご覧になりながら、磁器生産がもたらした人々の生活様式の変化と、江戸時代の女性たちの暮らしぶりに、想いを馳せてみてください。

    協力:佐賀県立九州陶磁文化館、有田町教育委員会、東京都教育委員会、豊島区教育委員会/後援:佐賀県有田焼創業400年事業実行委員会

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  • 2015年
  • 伊東深水が見た像(リアル)―美の軌跡・素描―
  • 2015/10/10(土) 〜 2015/11/29(日)
  • 伊東深水(1898-1972)は、大正から昭和期に活躍した美人画の巨匠として、今なお、幅広い人気をもつ日本画家です。本展覧会では、深水の画業の後継者 次男・伊東万燿(いとうまんよう)のご遺族が所蔵していた未公開の素描作品を中心に展示いたします。

    本展における素描作品とは、本画に至るまでのスケッチや下絵のことを指します。写生が好きで、寸暇を惜しんでスケッチしていたと言われる深水。素描には、画家本人が画題を見た素の情報が映し出され、生き生きとした魅力に溢れています。

    深水の類まれなる観察力や、揺るぎない写生力に、ぜひご着目ください。

    協力:鎌倉アートサロン、なかた美術館

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  • 2014年
  • かみ、さまざま—広がる和紙の世界
  • 2014/11/01(土) 〜 2014/12/14(日)
  • 手漉きの和紙が持つ独特の風合いと美しさは、機械漉きの洋紙では決して表現できません。しかし明治時代以降、近代化の流れが和紙の質より洋紙の量を求めるようになったことで、日本人の生活から和紙は遠のいていきました。明り取りの窓や障子、襖や屏風で装飾された室内、そこを照らす行燈の柔らかい明り、こうした日本家屋の風景は、いまや希少価値さえ感じさせるものとなりました。「日本人は木と竹と紙の家に住んでいる」と評したのは、明治初年に日本を訪れた外国人らです。住まいをはじめ、日本人の日常生活で紙は欠かせない素材として、あらゆる形で機能していたのです。

    本展では、江戸時代から明治時代の資料を中心に、実用品や工芸品としての和紙に注目し、紙の機能性と多様な加工法を紹介します。人々の生活を支えた紙製品を通じて、紙の文化が息づいていた様をご覧ください。

    協力:公益財団法人 紙の博物館・放送大学附属図書館・越前和紙の里 卯立の工芸館・其角堂コレクション

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  • 2014年
  • <企業史展> 愛せよコスメ! ~message from KISS ME~
  • 2014/01/25(土) 〜 2014/03/30(日)
  • 「キスミー」は昭和初期に誕生した歴史あるコスメブランドです。

    「キスミー」の生みの親である株式会社伊勢半は、今から189年前の江戸時代に紅屋として創業。近代になると伊勢半は西洋風の化粧品製造に着手し、特に国産口紅の開発は紅屋としての強いこだわりと熱い情熱をもって取り組みました。口紅において戦後日本の化粧品業界を牽引してきたといっても過言ではありません。
    現在の日本製化粧品は、コストパフォーマンスの高さ、品質、品数や種類の多さで、かつてお手本となった西洋の化粧品に引けをとらないほどの目覚しい発展を遂げています。

    本展では、そのような日本における戦後化粧史の変遷を、今日までの流行ファッション・メイク、そして、いつの時代も人びとの青春を彩ってきた「キスミー」化粧品の歩みとともに紹介します。

    ※ 関連図録は「ご購入」ボタンよりお求めいただけます。

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  • 2012年
  • Design―江戸デザインの‟巧・妙”
  • 2012/10/06(土) 〜 2012/11/25(日)
  • 「紅」の文化が花開いた江戸時代後期。一般庶民が力を付け、化粧を自由に楽しむことができるようになった時代でした。
    「粋」や「伊達」「張り」「洒落」といった江戸固有の感性が生まれたのもこの頃です。日常の何気ない事柄にもおもしろみを見出し、洒落っ気たっぷりにいじって競い合う。そんな感性が様々な面に注がれ、多様な文化が展開し、「デザイン」という形でアウトプットされました。

    本展では、江戸時代後期から幕末期につくられた画譜や絵手本、染織・工芸品、版画・摺り物などを中心に、江戸デザインの豊かさと巧みさを紹介いたします。

    江戸の町人たちの豊かな感性とそれらを形にする職人の技。技も感性も際立ち、洗練されていたこの時期ならではの「心粋」のデザイン&ワークを是非、お楽しみください。

    協力:其角堂コレクション

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  • 2011年
  • <プロジェクト報告展> 工藝の再結晶―江戸期工人の軌跡を辿った香道具復元制作―
  • 2011/10/01(土) 〜 2011/10/30(日)
  • 江戸中期の大名調度を現代工人の手で復元制作するべく、2009年冬に若手を中心とした総勢30数名が参加し、プロジェクトが始動しました。復元対象は、宇和島藩伊達家に伝わる「十種香箱」のひとつ『黒塗御紋散梅に竹文蒔絵香道具箱』。このたびの制作を通じて学んだ江戸時代の技と作り手の心、そして試行錯誤を繰り返して完成に至った過程を振り返りつつ、気品ある原品と復元作品をご覧いただきます。

    大名調度の繊細さ・美しさ・力強さを、そして日本工藝の底力をご堪能ください。

    ※本展観覧料は、東日本大震災で被害を受けた文化財修復のための義援金として公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団に全額寄付いたしました。

    協力 : 公益財団法人 宇和島伊達文化保存会・石川県輪島漆芸美術館・石川県を主とする工芸家諸氏・香老舗 松栄堂/後援 : 石川県

    ※ 関連図録は「ご購入」ボタンよりお求めいただけます。

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  • 2010年
  • 華雅(かが)やきの赤絵細描―九谷赤絵の妙技―
  • 2010/10/16(土) 〜 2010/12/12(日)
  • 九谷焼といえば、まず思い起こされるのは、古九谷の「青手」・「五彩手」様式ではないでしょうか。
    青手は緑・黄・紫の3色、五彩手は緑・黄・紫・紺青に赤を加えた5色で彩色した作品を指します。これら大胆で濃厚なタッチの古九谷期作品において、赤は決して主張を成す色ではありませんでした。ところが江戸末期、九谷焼の再興期になると、赤を主張とした画風が起こります。それが「赤絵細描」です。

    赤絵細描とは、白磁胎の上に極細の筆で髪の毛よりも細い赤い線を描き詰め、文様意匠を作り上げていく上絵付技法です。赤一色、あるいは金彩を加えて描き出される文様世界は、まさに千変万化。

    本展では、緻密精巧にして美麗、超絶技巧の九谷赤絵の世界を、江戸後期から現代に至るまでの優品とともに紹介します。

    赤一色で表現される精緻美麗な九谷焼の世界を、どうぞお楽しみ下さい。

    協力:石川県九谷焼美術館・金沢卯辰山工芸工房・九谷焼窯跡展示館・能美市九谷焼資料館・福島武山(九谷焼 伝統工芸士)ほか

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  • 2009年
  • 江戸の赤
  • 2009/10/03(土) 〜 2009/11/29(日)
  • 数ある色彩の中で、「赤」という色は、古くから人の目を惹き付け心象に作用する色でした。
    鉱物系のベンガラ・朱・丹、植物系の茜・紅花・蘇芳(すおう)などを色材に用い、朱色・緋色(ひいろ)・紅色・臙脂色(えんじいろ)などの多様な赤色が生み出されました。
     
    本展では、身を飾った装いの「赤」、粋・伊達な「赤」、祈り・呪(まじな)いに見る「赤」、描かれた「赤」など、江戸時代の多彩な赤を、およそ60点の展示資料と共に紹介します。

    天王祭禮を描いた錦絵の中では最も古い部類に属する、大変貴重な錦絵、勝川春英画・「牛頭天王御祭禮巡業の図」(仮題・文化4年・3枚連続)を、期間限定で公開します。

    今も昔も人々を惹きつけてやまない色彩「赤」の魅力を探ってみてください。

    協力:其角堂コレクション

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