企画展「伊東深水が見た像(リアル)-美の軌跡・素描-」が、10月10日(土)~11月29日(日)まで開催中です。
伊東深水(いとうしんすい)は、大正から昭和期に活躍した日本画家で、美人画の巨匠として有名です。
本展覧会では、深水の画業の後継者 次男・伊東万燿(いとうまんよう)のご遺族が所蔵していた素描作品を中心に展示しています。
本展における素描作品とは、本画に至るまでのスケッチや下絵のことを指します。写生が好きで、寸暇を惜しんでスケッチしていたと言われる深水。素描には、画家本人が画題を見た素の情報が映し出され、生き生きとした魅力に溢れています。深水の類まれなる観察力や、揺るぎない写生力に、ぜひご着目ください。
美人画を多く手掛けた深水にとって、女性美を象徴するような「紅点し」「白粉化粧」「結髪」などの装いに関する仕草は、興味深いモチーフだったようで、そのような場面を描いた作品もあります。創業以来、女性美に寄り添ってきた私たち(株)伊勢半本店と、どこか通ずるところがあると感じます。
本展では、美人画の素描だけでなく、日本画家には珍しい裸婦のスケッチや、海軍報道班員として赴いた東南アジアにおける南方風俗の素描作品なども展示しています。その他、プライベートが垣間見えるアルバム写真や、深水の趣味の多様さを物語る資料まで、幅広く展示していますので、ぜひお越しください。
企画展「伊東深水が見た像(リアル)-美の軌跡・素描-」
会 期:10月10日(土)~11月29日(日)
休館日:毎週月曜日
※ただし、月曜日が祝日または振替休日の場合は、翌日休館
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※金曜日は10:00~20:00(入館は19:30まで)
観覧料:一般(中学生以上)700円
※小学生以下と障害者手帳提示者ならびに同伴者1名は無料。
※観覧料と引き換えに、もれなく企画展パンフレットが付きます。
※各種割引あり。
*会期中、一部展示替えを行います。
前期 11月1日(日)まで/後期 11月3日(火・祝)から