昨年の仙台に引き続き、今年も「ミュージアムキッズ!全国フェア」に参加しました。
このイベントを運営するこども☆ひかりプロジェクトは、元々、東日本大震災の復興支援のためにスタートした活動ですが、今回は同じく地震の被災地となった熊本で、こどもたちを元気づけたいと全国フェアを開催しました。
6月17日(土)・18日(日)、梅雨の晴れ間の二日間、熊本県山鹿市にある県立装飾古墳館を会場に、北海道から沖縄まで、全国30館以上のミュージアムが、それぞれの特色を活かしたワークショップを持ち寄って集まりました!
装飾古墳館の広大な敷地内には古墳が点在しています。
古墳の装飾に使われた赤色はベンガラ。
「魔除けの赤」ということで、紅と共通するところもあり、ご縁を感じてしまいます。
紅ミュージアムのブースでは「『紅』ってどんな色? お守りづくりとお化粧たいけん」を行いました。
紅点しを体験できるコーナーと、紅を使ったお守り作りができるコーナーを設置。
慣れない屋外でのワークショップに、やや悪戦苦闘してしまいましたが、ユーススタッフさんとともに、二日間フル稼働で頑張りました!
こちらは紅点しの様子。
紅点しに挑戦してくれた子は、照れながらも、紅を点けて、少し大人っぽくなった様子に嬉しそうでした。
また、その姿を見守るお父さんやお母さんからも笑顔が溢れ、私たちも心が温まる瞬間でした。
他館のスタッフの方々から「唇が真っ赤なかわいい女の子たちが来ると思ったら、紅ミュージアムさんで紅点しをした子たちだったんだね」と何度も声をかけられました。
ちょうどブースが会場の入口付近にあったので、到着して、まずはじめに紅点しをしてくれる子も多かったようです。
こちらはお守り作りの様子。
まずはじめに、紅とは何か、そして「魔除けの赤」についての説明を聞いてもらいました。
その後、黒い台紙に紅で名前を書いてもらいました。
生まれてすぐにお父さんやお母さんにプレゼントしてもらった大切な名前を、魔除けの紅で書くことで、みんなを守ってくれる、世界にひとつだけのお守りができあがりました。
黒い台紙に紅で書いた名前は、乾くとキラキラ光る玉虫色に変化します。
その色の変化も、みんな楽しんでくれたようでした。
帰りには、「とくべつな色・魔よけの赤」というプリントをお土産にお渡しし、お家に帰ってから、改めてご家族でワークショップを振り返ってもらえるようにしました。
今回のフェスティバルには、ゆるキャラが大集合しました!
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熊本開催ということで、ご当地のくまもんやころう君はもちろん、ミュージアムキッズでお馴染みの京都国立博物館のトラりんも登場。
ステージイベントを盛り上げてくれていました。
ステージ前には、こんなに人がいっぱい!
トラりんは、紅ミュージアムのブースにも来て、お守り作りを体験していってくれました。
詳しくは、トラりんブログをご覧ください。
フェアは大盛況で、来場者数は二日間で4400人!
紅ミュージアムのブースにも、350人以上のこどもたちが遊びに来てくれました。
賑やかなフェアの雰囲気に、つい被災地での復興支援イベントということを忘れてしまいそうになりますが、前日に見学した熊本城の修復の様子や、参加者の「震災以降、山鹿市でこんなに楽しいことはなかった」という言葉に、まだまだ復興の途中であることを実感しました。
博物館や美術館として、そういう地域のこどもたちに出来ることを、こども☆ひかりプロジェクトの取組を通じて、これからも考えていきたいと思います。
他館のブースの様子は、こちらをご覧ください。
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